■ MUKU-DATA  槐(色が薄いのでもしかしてキハダ?)瘤洗い+剣彫り

こういった床柱、今から40~50年ほど前に建てられた古い家に時々見ますよね。
当時流行っていたんでしょうね。
昨日床柱類を整理していました。
しかしこの加工、手間がかかるよね。。。
私がこの業界に入った頃にはもう前彫りは下火、実際に販売した記憶はない。
どこの材木屋にも数本は在庫として残っているのではないでしょうか・・?
弊社でも先代の頃の前洗い、剣彫り、甲丸など何本か残っています。
今朝、銘木業界の先輩にこの件を聞いてみた。
装飾的意味合いもありながら、傷んでいる部分は剣彫りして除去、
多くのメーカーには当時専門職人がいたそうです。
ピン角材にまず絵を書き、グラインダーのようなもの?で仕上げていくらしい。
四国方面の彫り方は独特で見ればこれは四国のメーカーとわかるとの事、
「四国彫り」なんて言われていたらしい。
折角、丁寧に前彫りされたものではあるが、
何本かは過去に再製材して潰し別な部材取りを行った。
もし、また前洗いなどの需要が出たなら・・・
いやぁ・・それはないな、
もう、ないかと思う。
昭和香りのするスタジオのセット作りにはいいかもね、、、
そういえば前にみたサザエさんちの床柱も確か剣彫りだった記憶が・・・
前洗いではない槐や一位は、蝋引き仕上げされているが、
現代の住宅で床柱以外に使うとすれば、
蝋引きを落としもっと素材感を活かしてポイントなる化粧柱、
大きなものはベンチなど塊ドーンって感じかなぁ・・
時間が経った木が悪いなんてことはなく、
木は古いほど乾燥しているし、価値はある。
ひと削りすれば、
本来その木が持っているいる色や木目が顔を出す。
何かに是非有効活用した材です。

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